Q&A
Q1.「経費(けいひ)」ってなに?
A1.「経費」というのは、かんたんに言うと
仕事をするために使ったお金 のことです。
たとえば、お店や会社をやっている人なら
・材料を買うためのお金
・お店の家賃や電気代
・お客さんに会いに行く交通費
・チラシや広告の費用
こうした「仕事に必要な支出」は経費とよばれます。
一方で、プライベート(遊びや家族とのごはんなど) は経費にはなりません。
Q2.会計上の「原価」と「費用」のちがい
A2.会計の世界では「経費」をさらに分けて考えます。
原価(げんか)
→ ものを作ったり、仕入れたりするために直接かかったお金
(例:パン屋さんの小麦粉代)
費用(ひよう)
→ お店や会社を動かすために必要なお金
(例:家賃・電気代・広告代・人件費など)
両方あわせて「事業のために使ったお金(経費)」になります。
Q3. 税金の世界ではどうなるの?(法人と個人のちがい)
税金を計算するとき、「経費」がどう扱われるかは、
法人(会社)
個人事業主(個人で商売している人)
でルールがちがいます。
● 法人(会社)の場合
会社では、税金の計算で経費と認められるものを 損金(そんきん) といいます。
損金になるかどうかには、税法できびしいルールがあります。
たとえば、法人税や罰金などは 損金にならない
「交際費」や「寄附金」にもルールがあります。
名目が寄附金でも、実際は接待や贈答にあたると交際費になることもあります。
寄附金のうち、一定の金額を超える分は経費にできません。
つまり、「経費」として会社でお金を使うときには法人で「これは経費にできるか?」を判断するときには、名目だけでなく 支出の実態・相手・目的 が非常に重要になります。
● 個人事業主の場合
個人事業主では、税金の計算で経費として認められるものを 必要経費 といいます。
仕事のために使った支出は、必要経費として認められます。
自宅の家賃や電気代のように、仕事とプライベートがまざっている支出は、
家事按分といって、「仕事に使った分」だけを計算して経費にします。
Q4. 経営では「経費」をこう考える
経営では、「経費を使えるかどうか」よりも、
そのお金が利益(もうけ)を生み出すかどうか が大切です。
ここで使われるのが f/m比率という考え方です。
f/m比率=固定費÷粗利総額
固定費:毎月かかるお金(家賃・人件費など)
粗利総額:売上 − 仕
たとえば f/m 比率を 80% に設定している会社があったとします。
100円の固定費を使うときには、粗利総額として 125円 稼がなければいけないという意味です。
つまり、「経費は利益を生み出す投資」と考えるのが経営の基本なのです。
この f/m 比率の考え方は、
西研究所(代表:西順一郎)が提唱する「戦略MQ会計」の中でも重要な位置をしめています。
また、(株)アイティーエス 宇野寛氏 の「経営は f/m 比率」というテーマで詳しく解説されています。
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